愛犬の運動不足が気になりませんか?
朝夕十分なお散歩が出来ていない?最近太ってきた?家の中で暴れまわりすぎ・・・
しかし忙しい毎日の中で、これ以上愛犬の散歩に時間を割けないという方も多いもではないでしょうか。
こんな想いが背景にあるせいか、散歩中くらいは…屋外だからと愛犬の行動管理がルーズになっている方が大勢います。
愛犬の散歩は運動のために大切な習慣ですが、周囲への配慮も忘れないでおきましょう。
市販のリードは120、愛犬の行動範囲は意外に広い
国内でペット用に販売されているリード長さは120㎝を基準としています。大小の犬に合わせ素材の違いはあるものの長さは同一です。
この長さに飼い主がリードを持つ腕の長さも加算されると・・・愛犬は150cm以上もの半径の距離で自由行動を許されることになります。
半径150cmの円を実際に書いてみましょう。想像以上に広いのではないでしょうか?
・もし愛犬が自分の立っている場所から1m先にいたら
・その場で小さな子供に噛みついてしまったら・・・
瞬時に取り押さえることが出来るでしょうか?1m先では手を伸ばしても届きません・・・
散歩中に愛犬のリードがピンと伸びた状態で歩いている方、愛犬が先頭に立ち飼い主を牽引する姿を多く見かけます。ごく当たり前な風景ですが、実はこうした危険が潜んでいることを知っておきましょう。
曲がり角やガードレールの無い道路も危険がいっぱい
実は犬の散歩中に起こる事故の大半は、飼い主による愛犬の行動範囲の管理が不徹底である事が原因で起きています。
・曲がり角で愛犬が先頭を歩いていませんか?
・歩行中に愛犬が車道側へはみ出してしまうことはありませんか?
・夜間や雨の日でも愛犬は飼い主の先頭を歩いていませんか?
曲がり角で愛犬が先頭を切っている場合、出会い頭で他人を驚かせてしまったり、他犬と正面衝突をしたり、自転車の前に飛び出してしまうこともあります。このような事故では愛犬の怪我よりも相手の人間のケガの方が優先的に保障されます。
毎日の散歩で思わぬ大事になることもあります。車道へ愛犬がはみ出してしまうことも同様です。バイクや自転車、車が不意に飛び出してきた犬に驚き、事故につながります。
夜間や雨天時は、つい傘に目が行ってしまい、足元にいる小さな犬の存在は目につきにくいものです。
散歩だから、屋外だからと油断をしてはいけません。屋外だからこそ、愛犬の安全に相当な配慮が必要です。
散歩中は愛犬のリードをしっかりと管理
愛犬との散歩中は、
〇自転車、バイクの走行がある場所、ガードレールや歩道のない場所では・・・
リードを短く持ち、愛犬の行動範囲を狭めます。飼い主の足と愛犬が並行して歩く距離が理想的です。
犬入場OKな公園やドッグランでは・・・
周囲の状況や他犬の状態を確認し、自由行動をさせます。リードを長く持ち、愛犬に自由時間を与えてあげましょう。
市販のリードでは5m、10mというトレーニング用ロングリードというものもあるのでぜひ活用を!
すれ違いが危険な場所では・・・
愛犬を抱き上げる、迂回するなど積極的に危険回避を心掛けましょう。
伸縮式リード、自動巻き取り式リードは危険
愛犬の歩調に合わせ伸縮し、自動で巻き取るリードが人気商品となっています。実はこの製品は欧米で広く販売されている商品です。
しかし、欧米ではこの製品は犬に相当なしつけがされていることが前提で使用されています。日本のように無駄吠え、引張癖、飛びつきのある犬に向けた製品ではありません。
この製品が原因で起こる事故やトラブルも多く、安易に愛犬のためという誤解で利用することの無いよう注意しましょう。