甘噛みの治し方、叱り方

子犬との生活での困りごとに「甘噛み」があります。家族の手や足、洋服の裾などを噛み続け、想像以上に痛いと感じることもありますよね。

生後3カ月未満の子犬はまだ乳歯が生えているからです。乳歯の先端は細くとがり、力加減をせずに噛まれるのですから、相当な痛みです。この行動にどう向き合うべきかを考えていきます。

甘噛みと噛み癖は違います

子犬の時期の甘噛みはどんな犬でも経験するものです。ただ、甘噛みと呼ばれる行動は生後3カ月前後で自然と解消されるはずです。

なぜならこの時期、乳歯から永久歯に生え変わるからです。子犬は甘噛みをすることで、歯の生え変わり時期特有の歯茎の不快感を解消しているにすぎません。

もし、この時期を過ぎても生後半年、一年と噛み癖が続くようであれば、それは「問題行動」だと理解しましょう。甘噛みは決して悪意のあるものではありません。

そのため、

・ガム

・噛み応えのあるおもちゃ

などを与えることで解消できます。

また、この時期、子犬は子犬同士で遊び、お互いの体を甘噛みし合うことで、相手への力加減の程度や遊び方、じゃれあい方を学びます。

ペットショップやしつけ教室、動物病院では「パピーパーティ」と呼ばれる子犬期限定の交流会やイベントも開催されているので、ぜひ参加してあげましょう。

留守がちでしつけに十分な時間を割けない場合は、子犬の時期だけと思い犬の幼稚園や保育園の活用もおすすめです。飼い主に叱られることよりも、同じ年ごろの犬同士でじゃれ合い、叱られることの方が甘噛みの解消には効果的です。

甘噛みのしつけ方は4パターン

甘噛みと呼ばれる行為は、本来は親、兄弟の間で行われます。自分が噛むことで相手がどのような反応を見せるのかで、子犬は相手との関係性を学ぶからです。しかし、家庭では、なかなか親兄弟同様の対処が難しく、中には対処法を間違えてしまうこともあります。

犬にもそれぞれに性格や個性があるので、必ずしも共通した対処法はありませんが、基本となる4パターン種類をご紹介させていただきます。

① 勝気な性格の犬種(チワワ、ヨークシャーテリア、シュナウザー、シーズー、フレンチブルドッグ柴など)

② 無邪気で遊び好きな犬種(ダックス、ビーグル、コーギー、コッカーなど)

③ 知的でルールを理解できる犬種(プードル、シェルティなど)

④ 陽気で繊細な犬種(マルチーズやパピヨン、ポメラニアンなど)

① の犬種への対処方

叱る、叩くという行為は逆効果です。

基本的に勝気な性格ですから、相手から攻撃があったと理解すると、今後はますます強く噛みつくようになります。自分が強く噛むことで、相手がひるんだと感じればますますエスカレートします。

噛むことで自分の要望が通ると勘違いすると、成長後も噛み癖になり、不快な時は噛みつく、牙をむくという安易な考えが続きます。このような性格の犬種は、無視をする、驚かすという方法がおすすめです。

遊びの最中に興奮し、噛みつき始めたら遊びを中断します。サークルに入れてしまってもいいですね。興奮が収まるまでそのまま無視をしておきます。

また、愛犬に見えない場所にブザーなどを握り、噛みついた瞬間に大きな音で不快感を与えるという方法もあります。何分勝気な性格ですから、力まかせな対処は避けます。

② の犬種への対処方

生まれもっての明るい性格ゆえに、叱られること、無視をされることもまるで気に留めることはありません。飼い主の本気の叱りでさえも遊びと理解してしまいます。

このような犬種は、ガムや頑丈なおもちゃなど、愛犬が思い切り遊ぶこと、噛むことの出来るものをあたえ、歯のむずがゆさを解消させてあげましょう。散歩に出ることが出来れば、出来る限り体力を消耗させ、ストレス解消も意識してあげます。

退屈さ、寂しさ、運動不足から甘噛みがエスカレートすることもあるので、飼い主との遊び、自分だけの遊びを明確に区分し、甘噛み対策を講じていきましょう。

③ の犬種への対処方

プードルは実は人間の7歳児程度の知能があると言われています。そのため繊細で物事へのこだわりが強くみられる犬種でもあります。もちろん成長過程で甘噛みがみられるものの、厳しく叱責されたり、体罰を与えることで、家族との関係性も悪化します。

とても賢い犬種ですから、無暗に叱らずとも、家族が遊びを中断した、その場から離れたという行動で物事の良しあしを理解できます。

ただ、生まれもっての繊細さや被毛のお手入れの不快感から、成長後に噛み癖が残ることが多いので、子犬のうちから噛むことはいけないことであるとしっかりと理解させておく必要があります。

④ の犬種への対処方

これらの犬種は家族とともに暮らす事を前提に輩出されています。そのため特別な攻撃性も無ければ特別高い知能もありません。物事を理解するのに時間がかかる事や小さな子供のようにわがままな面もあります。

ただ、厳しく叱られること、体罰を与えることで、家族へ恐怖心を抱いてしまうこともあります。甘噛みの程度が過ぎる場合は、その場で大きな、短い声できっぱりと叱るという点を意識してあげます。

遊ぶときは、飼い主の手足にじゃれさせるのではなく、おもちゃなどを上手に活用するといいですね。

難しいと感じた場合は早めにプロに相談を

実は犬種の大小を問わず、噛みつきの悩みを抱えている飼い主は大勢います。中には家庭では手に負えない、トリミングショップの利用を断られてしまったという深刻なケースも少なくありません。

甘噛みはあくまでも生後3カ月前後までの一過性の行動です。その後も噛みつき行為がみられる場合は、ドッグトレーナーやしつけ教室、犬の保育園などへ相談をして、早期に問題行動を解決しておきましょう。

生後一年未満の子犬であれば、早期に対処することで、問題を根本から解消することも可能です。

 

犬のしつけ方

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